読んだ本の感想を書いています。

感想|『恐怖を失った男』(Fearless)ポーシリーズとは一味違う、アメリカが舞台のサスペンス
M・W・クレイブンの『恐怖を失った男』(原題:FEARLESS)を読みました。 表紙の男性はかなりワイルドですね。 まるで恐怖を失った人間が持つ独特の怖さを映し出しているようです。 これまで親しんできたワシントン・ポーシ...
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M・W・クレイブンの『恐怖を失った男』(原題:FEARLESS)を読みました。 表紙の男性はかなりワイルドですね。 まるで恐怖を失った人間が持つ独特の怖さを映し出しているようです。 これまで親しんできたワシントン・ポーシ...
ステファン・テメルソンの『缶詰サーディーンの謎』(原題The Mystery of the Sardine)を読みました。 舞台はイギリス〜〜マヨルカ島〜〜ポーランド。 タイトルから推理小説を想像しましたが、実際にはもっ...
もし自分と瓜二つの人間に出会い、その人の人生を突然背負わされてしまったら・・・。 そんなドキリとする場面から始まるのが、ダフネ・デュ・モーリアが1957年に発表した小説『スケープゴート』です。 「入れ替わり」という古典的...
今回読んだのは、クリスティン・ペリンの『白薔薇殺人事件』(原題 How to Solve Your Own Murder)です。 タイトルからしてクラシックな雰囲気が漂っていて、ストーリーは犯人当て(フーダニット)の伝統...
『ドリアン・グレイの肖像』は、ずっと気になっていた一冊でした。 美しい主人公が肖像画を描いてもらう物語で、どこか神秘的で、少しこわい話だということは、なんとなく知っていました。 でも実際に読んでみると、それ以上に深く、心...
目立つ者と、目立たない者。孔雀のように飾り立てた国家と、雀のように息をひそめる人々。 I・S・ベリーのスパイ小説『孔雀と雀』(副題:アラブに消えゆくスパイ)は、 バーレーンを舞台に、任務の終わりを迎えるスパイが、変わりゆ...
アンソニー・ホロヴィッツの人気シリーズ第5弾『死はすぐそばに』を読み終えました。 これまでのホーソーン&ホロヴィッツシリーズ一覧(1〜5作) 第1作 『メインテーマは殺人』 The Word Is Murder( 201...
もし、誰かを深く想い続けることが「狂気」と呼ばれるなら、 私たちは、いったいどこまでなら正気のまま愛し続けることができるのでしょうか。 ニザーミーの叙情詩『ライラとマジュヌーン』は、 そんな問いを、まるで一編の祈りのよう...
もともと古代エジプトの世界には不思議と惹かれるものがありました。 ピラミッドやミイラ、そして「死者の書」に描かれた冥界の旅。 そんなエジプトの神秘と、ミステリがどう交わるのか気になって、手に取ったのが白川尚史さんの『ファ...
リスボンといえば、ヨーロッパの西の果て、ポルトガルの首都。 そんな街でブックスパイとはいったい何をするの?と、タイトルにまず惹かれました。 表紙には、青いワンピースの女性が本屋さんで本を読んでいる姿。どこか優雅で、静かな...