感想|『ボタニストの殺人』詩と毒、そして密室の謎
今回読んだのはM・W・クレイヴンの『ボタニストの殺人(原題The Botanist)』 今作は上下二巻セット。 ワシントン・ポーとティリー・ブラッドショーの名コンビが活躍する、シリーズ第5作目です。 第1作『ストーンサー...
今回読んだのはM・W・クレイヴンの『ボタニストの殺人(原題The Botanist)』 今作は上下二巻セット。 ワシントン・ポーとティリー・ブラッドショーの名コンビが活躍する、シリーズ第5作目です。 第1作『ストーンサー...
『ターングラス』のタイトルの下には、副題として「鏡映しの殺人」という言葉が添えられています。 読み終えてその意味がわかってくる頃には「鏡映し」の効果がじわじわと沁みてきます。 物語は二つ収められていて、 ひとつは1881...
独特なタイトルに惹かれて手に取った一冊 アグラヤ・ヴェテラニーの『その子どもはなぜ、おかゆのなかで煮えているのか』は、まっすぐ心に届く物語です。 語り手はサーカス団の一員として家族で各地を転々とする少女。 子どもの目線で...
アンソニー・ホロヴィッツのホーソーン&ホロヴィッツシリーズ。 1作目『メインテーマは殺人』2作目『その裁きは死』3作目『殺しへのライン』 今回読んだのは、第4作目となる『ナイフをひねれば』です。 これまでは、ホロヴィッツ...
15世紀のパリ、ノートル=ダム大聖堂。そこで交錯するのは、愛と権力、そして抗えない宿命。 ヴィクトル・ユゴーの『ノートル=ダム・ド・パリ』(原題:Notre-Dame de Paris)は、ただの恋愛小説ではなく、 美し...
ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ3作目の『殺しへのライン』 1作目『メインテーマは殺人』、2作目『その裁きは死』と読んできて、やっと3作目を手に取ることができました。 でも、今回のストーリーはこれまでとはち...
アンデルセンといえば、『マッチ売りの少女』や『みにくいアヒルの子』、『おやゆび姫』といった、誰もが知る童話のイメージが強いですよね。 どの物語も美しく、どこか切なさを感じさせる作品ばかりです。 今回ご紹介する『影』は、そ...
今回、キャロル・ローレンスの『クレオパトラの短剣』を読了しました。 序盤ではミステリだと思っていたのですが、読み進めるうちにその印象は大きく変わり、私の中では「歴史小説」に分類したくなる一冊 になりました。 舞...
本を選ぶとき、これはどんなテーマの本なのか?と、帯を読んだり裏表紙のあらすじを読んだり チェックするのが楽しみの一つ。 今回読んだ『終着点』は、サスペンスの雰囲気をまといつつ、社会派のテーマがじんわりと効いてく...
『乙女の本棚』第42弾、江戸川乱歩(著) × まくらくらま(イラスト)の絵本のような小説『目羅博士の不思議な犯罪』を読みました。 ストーリーに寄り添う青みがかったグレー色のイラストが、不気味な世界をよりいっそう際立たせて...