感想|ピーター・スワンソン『9人はなぜ殺される』――Nine Lives が示す、9つの人生のゆくえ
ピーター・スワンソン『9人はなぜ殺される(原題:Nine Lives)』は、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』と『ABC殺人事件』へのオマージュがはっきりと感じられるミステリです。 ある日、9人のもとに突然「...
海外ミステリピーター・スワンソン『9人はなぜ殺される(原題:Nine Lives)』は、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』と『ABC殺人事件』へのオマージュがはっきりと感じられるミステリです。 ある日、9人のもとに突然「...
海外文学・小説表紙のミシンがとても印象的な、カミラ・グルドーヴァ作の『人形のアルファベット』。 ミシンには「眼」や「腕」「足」が描かれていて、まるで生きているように見える。 この擬人化されたミシンに、何を語らせようとしているのだろう・...
海外文学・小説サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』は、 不条理劇というジャンルを代表する作品です。 と聞くと、 なんだか難しくて暗い話を想像してしまいます。 けれど実際に読んでみると、意外にも軽やかで、どこかコントのような...
海外ミステリ無実の人を救うこと。 それが、弁護士という仕事の根っこにある想い。けれど、その想いを少しだけねじれた形で貫く男がいる。 ローレンス・ブロックの『エイレングラフ弁護士の事件簿』は、決して敗訴することのない弁護士を描いた短編...
日本の小説・エッセイ今回手に取ったのは、江戸川乱歩の代表的な短編4作を収めた一冊。 スラよみ!日本文学名作シリーズの『人間椅子』です。 収録作品は4つ 「人間椅子」と「D坂の殺人事件」はなんとなく昔読んだ記憶がありますが、「白昼夢」と「押絵...
海外ミステリ本作『罪の水際みぎわ』(原題 The Trawlerman)は、イギリスの作家ウィリアム・ショーによる長編で、日本語では初めて紹介された作品です。 本国ではシリーズ第5作目にあたりますが、邦訳として読めるのは本...
海外文学・小説M・W・クレイブンの『恐怖を失った男』(原題:FEARLESS)を読みました。 表紙の男性はかなりワイルドですね。 まるで恐怖を失った人間が持つ独特の怖さを映し出しているようです。 これまで親しんできたワシントン・ポーシ...
海外文学・小説ステファン・テメルソンの『缶詰サーディーンの謎』(原題The Mystery of the Sardine)を読みました。 舞台はイギリス〜〜マヨルカ島〜〜ポーランド。 タイトルから推理小説を想像しましたが、実際にはもっ...
海外ミステリもし自分と瓜二つの人間に出会い、その人の人生を突然背負わされてしまったら・・・。 そんなドキリとする場面から始まるのが、ダフネ・デュ・モーリアが1957年に発表した小説『スケープゴート』です。 「入れ替わり」という古典的...
海外ミステリ今回読んだのは、クリスティン・ペリンの『白薔薇殺人事件』(原題 How to Solve Your Own Murder)です。 タイトルからしてクラシックな雰囲気が漂っていて、ストーリーは犯人当て(フーダニット)の伝統...